マシュマローの日記 自然 シダーの森・グランドマザーツリー
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2012年 8月 16日(木曜日) 17:21

シダーの森・グランドマザーツリー

作者:  kazue
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ハンソン島の地面はふかふかです。

森を歩くと足が一歩ずつ沈んで気持ちがいいんです。

固い地層があるわけではなく、

森の倒れた木々や朽ちた草が少しずつ積もってできた地面。

その柔らかな地面のために、またその上に育つ木々は倒れてやすいのです。

 

森を歩いていると、倒れた木々の多さにびっくりします。

でもその木々たちは、

大地に帰ってゆくことを誇らしく思っているのかのように、

ゆったりと横たえたそばから、

他の植物たちの糧として身をゆだねています。

 

そんなわけで、島にはそれほど大きな木は育たないはず・・・

というのが基本のようです。

でも、森には先住民の人達からも大切にされたご神木、

とても大きなグランドマザーツリーがあります。

この島に訪れたのなら、まずこの樹にご挨拶をしなくていけない。

私達は島についてすぐ、

グランドマザーツリーにご挨拶にいきました。

 

海岸縁にあるオルカラボから、

歩くこと10分も満たないシダーの森の中に、

ハンソン島のグランドマザーツリーがあります。

前回行った時にはまったく気が付きませんでしたが、

この樹は一本ではありませんでした。

何本かの木が重なりあって大きくなっていったのです。

左巻きにねじれながら、何本かの木が一つになっています。

 

そのことをポール博士に確認したら、

「その通りだよ」と言っていました。

 

ハンソン島のふかふか柔らかな土の上でも、

こうして何本かが支えあってひとつになれば、

こんなに大きくなれるのですね。

甥っ子の手前に一本、シダーがありますが、

この木も、グランドマザーツリーの方に向かって伸びています。

あと何年か、私が確認することができないほどだいぶ先には、

この木もグランドマザーの一部になっていく・・・。

そんな予感がします。

 

この樹の中心に大きなエネルギーが流れていて、

グランドマザーツリーを作りあげている・・・。

そんな感じを受けました。

 

ご神木というのは、

そのまわりの木々たちが一本の木を

「この木にしよう」と決めるそうです。

そして、あたりのエネルギーを集めてご神木を育てるそうです。

そのご神木は、まわりの森を守る役割をする・・・。

 

なので、 ご神木のまわりは必ず開けているそうです。

ハンソン島のご神木・グランドマザーツリーのまわりも、

そこに空から光がたくさん射すように開けていました。

私はあとでひとりで森に入り、

しばらくグランドマザーツリーのそばにいました。

樹の幹にじっと触れてと、

表面はすでに土のようになっているのがわかります。

奥の方から、静かなマザーの声が聞こえてくるようでした。

 

人間も私達のように力を合わせてひとつになれば、

ひとりで立っているよりずっと強くなれる。

そして、大切なものを守れる大きなパワーが得られるのですよ。

って・・・・。

最終更新日: 2012年 8月 17日(金曜日) 17:19
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